当記事では投資初心者の私が株主優待目当で購入した株をすべて売り払った理由について書いています。
最近なにかと話題の「株主優待」。
簡単に言うと株主優待とは株を購入して企業からの「商品券」「自社商品」「カタログギフト」などのいわゆるお礼品です。
「吉野家」「すかいらーく」「日清食品」「イオン」などインターネットで株主優待おすすめと検索してお得感のある株主優待銘柄に目を付けて投資初心者の私も企業からの様々な優待を目的に株を購入しました。
TVや雑誌などで「株主優待生活」などの特集を見て真に受けた私はお得感に吊られて優待銘柄を買いました。
結論
- 株主優待目当てで購入した株をすべて売りました。
- 株主優待で得た利益以上に損失が出ました。
個別銘柄は多くの資金が必要
一般的には株を買うときは1株単位で購入できるのではなく100株単位からとなっています。
例として2019年1月15日の「吉野家」の株価は1株1,730円ですので吉野家の株を購入するのには1730×100の173,000円必要となります。
ちなみに私が吉野家の株を購入した時は210,000円でした・・・
さらに複数の株主優待目当てで株を購入するとなると数十万円~数百万円も必要となってきます。
初心者にはハードル高いですね。
株価の変動による心理的負担に耐えられない
株主優待を得るには「権利確定日の3営業日前まで」に株を持っていなければなりません。
その権利確定日は企業により異なりますが年に2回。つまり半年に1回が多いです。
半年に1回の株主優待をもらうが為に、株価を気にしながら日々の生活を過ごすのが心理的に耐えられません。
だったら権利確定日の直近で買えばよいだろうと初心者は考えますがそれは違います。
ちなみに権利確定日前には株価が上昇し権利確定日が過ぎると株価は大きく下落することが多く優待利回り以上に損をします。
優待目的で購入した人たちがこぞって株を売り飛ばすからです。
その人たちに続けとばかりに自分も株を売っても大抵は購入時よりも株価は下がっていてマイナスになるでしょう。
個別株の売買はとても難しく素人が勝てることはありません。
現在私が行っている積み立てNISAやロボアドバイザーとちがって個別株は企業による持ち株会などは除いて積み立て投資ができません。
長期的な目線で見て株価の上昇を見据える事ができず、だからと言って相場の上下を予想しつつ適切なタイミングでの売買をできるほど個別株の売買は簡単でないのです。
結果私は数千円の株主優待を目当てに購入した株を売った時には数万円の損失を出してしまったのです。
本来「投資」の目的はお金を増やすこと
そもそも私が投資を始めたきっかけは将来に不安を感じお金を増やすことでした。
株主優待はお得感もあり、株主としての実感も沸くため上手にやればとても有効な投資の一つの手段といえるでしょう。
しかしそれは相場を読んで適切な判断ができる上級者や短期的に株価を気にしない長期保有を目的としたお金持ちに限る話です。
私のような小金持ちで投資初心者で株価の変動にビクビクしてしまう小心者には向いていません。
きっと株主優待目当てに株を購入しようと悩んでいる投資未経験の人は私と同じ経験をすることになるでしょう。
TVや雑誌などには「初心者におすすめ株主優待銘柄!」なんて記事が多く表紙を賑わっていますが現実は甘くありません。
株主優待目当ては上級者向けです。
初心者は大きく損失を被るでしょう。
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。

